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恵智会の取り組み

恵智会が目指す再生医療

健康維持において、予防医療では、適切な運動が推奨されています。ところが、慢性疾患を持つ患者さんなど、疾患をかかえる高齢者には運動器疾患や血管疾患を併発している場合が多く、運動療法を実施することが難しかったり、投薬治療にも制限が出てくる場合があります。

運動器疾患は慢性疾患と同様に治癒が難しいものが多く、また加齢による悪化が見込まれる難しい疾患です。例えば、膝の関節痛や腰痛が挙げられます。血管疾患としては、動脈硬化の結果、主に足の血流が悪くなり、長い時間歩けなくなる間欠性跛行や閉塞性動脈硬化症などを起こすことがあります。

これらの病気は進行すると治療が困難であり、投薬や手術などの標準治療では、十分な治療効果が得られないことがあります。そこで期待されているのが、再生医療による治療です。

再生医療に用いる細胞は様々ですが、間葉系幹細胞の場合は抗炎症作用や、組織修復の機能により、運動器疾患に対する疼痛コントロールや筋組織の回復、軟骨の修復、血管の新生といった作用が期待されています。

恵智会の再生医療適用におけるコンセプト

再生医療の適用において恵智会では3つの重要なコンセプトを持っています。

恵智会の再生医療適用コンセプト

  • 1.再生医療の適用の前には十分に標準治療の適用を検討、実施する
  • 2.再生医療をできるだけ安価に標準医療を目指して提供する
  • 3.考えうる最適な方法による再生医療の安全性・有効性の研究を実施する

現在、再生医療は、iPS細胞など多くの場合、1回の投与で数千万~数億円近い費用がかかる場合もありますが、このままでは、患者さんに投与するのは夢物語です。治療に用いる細胞はできる限り安価であり、将来標準治療として保険収載の可能性を想定しなければならないと考えています。

また、再生医療の世界では日々研究が行われており、その進歩はめざましいものの、保険診療である標準治療ほどの実績、エビデンスはありません。そのため、再生医療の適用にあたっては標準治療で治療満足度が満たせない患者さんである事が倫理的に求められています。恵智会では標準治療適用後、標準治療実施の医師と連携する形での再生医療を1つの選択肢として推奨しています。

再生医療研究

恵智会ではバイオベンチャー企業と共同研究の元、再生医療における安全性と有効性の研究を実施します。これらの研究においては学会との連携を基本に、研究モデルについて適切な第三者審査をうけるとともに、現時点における最適かつ最新の評価方法による評価を行い、再生医療の提供を受ける方への情報開示を心がけます。

医療・学会連携

恵智会では、学会や地域の医療機関・施設と連携し、慢性疾患の重症化予防において重要なフレイル予防、CLTI予防や慢性創傷の再発予防に取り組んでいます。

患者さんの健康的な生活は院内完結されるものではなく、地域に戻り、生活を取り戻して初めて実現されます。恵智会では3つの予防についての適切な情報提供を行うとともに、介護施設、スポーツジムといった地域の中の連携を推進し、切れ目のない予防実施の実現に、地域社会の一員として貢献したいと考えています。

また、啓発する情報は非常に重要であると考え、これらの情報は各種学会や行政機関発表情報を中心にエビデンスベースによる情報提供を行う事、情報の出処の開示について常に心がけています 。